価格ドットコム プロダクトアワード2017 総評・受賞製品一覧

“高くても満足感の高いモノ”が
多く選出された今年のアワード
すでにおなじみとなった「価格.comプロダクトアワード」だが、今年2017年も、実にさまざまな顔ぶれの製品が、ユーザーの皆さんの製品評価から選出された。毎年毎年、いろいろな製品が選出されてくるが、その結果がなんとなく世相を反映していて興味深い。
今年2017年のアワードで、各部門の大賞に選出された製品の顔ぶれを見てみると、比較的高価格帯の製品が多いことに気づかされる。特に家電部門ではそれが顕著で、オーディオ部門のアップル「AirPods」、調理家電部門のパナソニック「3つ星ビストロ NE-BS1400」、空調家電部門の三菱電機「MJ-180MX」、生活家電部門の日立「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120AL」、健康家電部門のダイソン「Dyson Supersonic HD01 ULF」などは、すべて同カテゴリー製品の中でも高価な部類に属する。カメラ部門のニコン「D850 ボディ」、カメラ周辺機器部門のキヤノン「EF70-300mm F4-5.6 IS II USM」なども同様だ。ある意味では、パソコンパーツ部門のAMD「Ryzen 7 1700 BOX」なども、高価な製品といえるし、自動車部門のマツダ「CX-5 2017年モデル」も高価な部類に入るだろう。
こうして見ると、2017年は、「高くても満足感の高いモノ」が高く評価される傾向にあったように思われる。ここ数年は、デフレ景気の影響からか、「安くていいモノ」あるいは「対機能面でコスパ的にすぐれているモノ」がユーザーの高評価を集める傾向にあったが、今年は、そうした側面もそこかしこに残ってはいるものの、大賞受賞製品の顔ぶれ的にはだいぶ様変わりした印象だ。日本経済の景気が若干上向いてきた影響もあるのかもしれないが、「多少高くても間違いのないモノを選んで、生活の質を向上させたい」というマインドが、消費者の中に広がりつつあるように感じる。上にあげたような製品は、どれも生活の質の向上に直結する部分が多く、特に家電部門で顕著にこの傾向が表れたのは、決して偶然というわけではないだろう。たとえば、日立「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120AL」であれば、アイロンがけの手間が省ける、ダイソン「Dyson Supersonic HD01 ULF」であれば、髪が早く乾かせる、といった具合で、その分の手間や時間を生活の余裕としてリアルに感じられるわけだ。こうした、生活の質をちょっと高めてくれるモノが評価される傾向は、おそらく今後も続いていくことだろう。
また、新しい潮流、新しいヒット製品の波も、多少ではあるが感じられた。もっとも印象深いのは今年大ヒットとなった任天堂「Nintendo Switch」であるが、ゲーム部門では、そのファーストタイトルとして用意された「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド [通常版]」が、その体験の新しさ、出来のよさから大賞に選出された。このほか、パソコンのCPUとしては久々の大きな話題を振りまいたAMD「Ryzen 7 1700 BOX」や、「完全ワイヤレスイヤホン」という新ジャンルを開拓したアップル「AirPods」など、今年新たに花開いた新ジャンルの製品が、いくつも大賞に選出されたことは喜ばしい。ここ数年、あまり代わり映えのしなかったデジタル系製品市場であるが、その中で登場した新ジャンル製品に対して、多くの消費者が積極的に製品を購入し、そして高い満足感を得たというのは、裏を返せば、それだけ買ってワクワクするような新機軸の製品に消費者が飢えていたということの現れでもあるだろう。そういう意味では、今年のアワードの結果は、やや明るい光を市場全体にもたらしたともいえる。
ただ、デジタル系製品の中でも、パソコン、タブレット、スマートフォンといった、従来からの人気カテゴリーに関しては、正直あまり代わり映えのしない結果となった印象だ。これらのカテゴリーは現状技術革新に乏しく、新しい製品に買い換えても、生活の質を高めてくれたり、生活が楽しくなったりする要素が少ない。そのため、どうしても価格重視、コスパ重視の流れになってしまうのは致し方ないところがあるが、何かしらの新機軸を持った製品の登場が待たれるところである。

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