こんにちは。
ドローンの活用で最も効率がでそうな農業、林業について記事を拝見しましたので共有させていただきます。
低収益や担い手不足に悩む林業を振興するために、北陸では省力化や低コスト化を図る取り組みが活発になってきました。
石川県はコマツと組んでドローンを使った資源量の調査に乗り出し、富山県では今年度から森林組合が機械の一括リースで設備費用を抑える取り組みをしています。
国が森林環境税の創設を打ち出すなど森林の保全や活用は全国的な課題だけに、地域を挙げて林業の経営基盤の強化につなげる考えですね。
石川県津幡町の山林の一角では、コントローラーを手にした森林組合職員の合図で、ドローンが空中に舞い上がりました。
目の前の杉林の上空100メートルを事前にプログラムされた経路で飛び、10分あまりで無事、元の場所に着地しました。
石川県が進めるドローン操縦士の指導者育成研修のひとこまです。
コマツ子会社の協力で、同社オペレーターが職員ら3人にドローン操縦法を教えています。
森林からどれほどの木材を切り出せるかを測る資源量調査が目的です。
ドローンに搭載したカメラで上空から山林の3次元画像を連続撮影し、樹木の高さや樹間の距離などを基に供給可能な木材の体積を測り、山林所有者が得られる収入の試算をします。
これまでの資源量調査は作業員が山に入り、4人がかりで丸1日を要していたんですね。
ドローンならば「2人いれば同等の作業量を半日でこなせる」と言うことです。
これ、すごいですね。
建設機械や林業機械を手掛けるコマツはICT(情報通信技術)活用で高いノウハウを持っています。
そのため、県はコマツとの共同実験で省力化やコストの削減効果が実証できたとして、早期に本格運用する考えです。
研修を終えた3人は2018年度から県内の組合職員への指導を始め、2年間で22人の操縦士育成をめざしています。
林業の省力化と低コスト化は待ったなしの状況です。
戦後の住宅難に対応するため全国で植林した木々が成熟期を迎え、伐採が急がれていますが、良質な輸入材の流入増で需給が緩み、国産材の価格が低迷しています。
岡山県も敷地面積のうち最も広いのが「森林」です。
70%に迫る勢いです。
高知県が最も森林の割合が多いですよね。
岡山県では県北にて、林業が盛んです。
CLTはご存知ですか?
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CLTとは
CLTとはCross Laminated Timberの略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板であり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。
CLTは1995年頃からオーストリアを中心として発展し、現在では、イギリスやスイス、イタリアなどヨーロッパ各国でも様々な建築物に利用されています。また、カナダやアメリカ、オーストラリアでもCLTを使った高層建築が建てられるなど、CLTの利用は近年になり各国で急速な伸びを見せています。特に、木材特有の断熱性と壁式構造の特性をいかして戸建て住宅の他、中層建築物の共同住宅、高齢者福祉施設の居住部分、ホテルの客室などに用いられています。
日本では2013年12月に製造規格となるJAS(日本農林規格)が制定され、2016年4月にCLT関連の建築基準法告示が公布・施行されました。これらにより、CLTの一般利用がスタートしています。
CLTは構造躯体として建物を支えると共に、断熱性や遮炎性、遮熱性、遮音性などの複合的な効果も期待できます。木の表面をそのまま見せて用いると、木目や木の肌触りを感じる心地のいい空間ができます。また、木材は持続可能な循環型資源であり、森林資源を有効活用した省CO2型の建物を建てられます。
その他にも、工場内で一部の材料を組み立ててから現場に搬入するプレファブ化による施工工期短縮が期待でき、接合具がシンプルなので熟練工でなくとも施工が可能です。災害時の仮設用住宅にパーツとして保管し、必要な時に組み立てて利用することも考えられます。RC造などと比べた場合の軽量性も大きな魅力です。
しかしながら、収益性の低さから山林所有者の伐採意欲が高まらないようです。
石川県内の林業従事者はこの30年で4分の1に減少し現在は500人を割り込み、担い手も不足しているそうです。
富山県森林組合連合会は今年度から県内4組合が使う林業機械のリース契約を一括代行する仕組みを取り入れています。
連合会が窓口となってリース会社と契約、各組合が単独で取引するよりも有利な条件で設備を導入しています。
従来は各組合が補助金を使って機械を買ったり一定期間レンタルしたりしていたようですが、購入すると初期費用がかさみ、レンタルの場合は保証料や返却時の修理費用が重荷になります。
リースなら月々の費用はレンタルに比べて2割ほど安い場合もありますよね。同連合会は「数千万円する高性能機械も手が届きやすくなる」(総務・調査課)とコメントされています。
人材育成を後押しするのが福井県です。
若者が林業の知識や機械操作などを1年かけて学ぶ「ふくい林業カレッジ」を16年5月に開校しています。
今回初めて知りました。
今春に9人が卒業し県内の森林組合などに就職し、2期目となる今年度は6人の研修生がおり、将来の人材確保を進めています。
森林税追い風
山林は建材などに使う木材の供給源であるほか、土壌の保水力で土砂崩れを防ぐ公益機能を持ちます。
手入れが行き届かない森林の保全を進める必要性は高く、政府・与党は24年度に「森林環境税」を創設する方針です。
森林整備の財源捻出の動きは林業振興にとって追い風でもあり、各地に知恵や工夫が求められますよね。
北欧では林業が盛んですが、日本はこれだけの森林がありながら活かせていません。
ここに注目するのはいかがでしょうか?