合同会社 解散の手続きについて記録します(1)
ふとしたことから、知人が代表社員をしている合同会社解散について一緒に対応することとなりましたので、合同会社解散の手続きについて記録してみたいと思います。
通常は税理士へ依頼するようですが、せっかくの機会ですので、頼らずやってみようと言う話になりました。
実際、合同会社設立も別の知人と行い、専門家に頼ることなく設立できましたので何とかなるでしょう。
私が感じたのは、法務局や税務署は敵ではなく、我々が税金を支払い運営している行政組織ですので、我々の味方なんですよね。
更に言うと、税務署は税金を納めている我々はお客様なので(法務局もそうですが)、とても優しい対応をしてくれます。
行政組織の一端を見ることができたのも、合同会社設立を専門家に頼らず行ったからこそです。百聞は一見に如かずと言いますが、まさにその通りですよね。
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合同会社解散手順(1)
合同会社を解散する場合は、まず解散日を決めます。
そして、総社員の同意を取り、解散を決定します。(この日で事業活動は終了です)
その後、解散日より2週間以内に「法務局」へ届出を行う必要があります。
まずは、「法務局への届出」について、ご説明します。
まずは手続き書類を入手する必要があります。
法務局のホームページ(リンク)より以下の書類をダウンロードし作成します。
上記リンクから殆ど法務局で使用する書類がダウンロードできますので、とても便利でした。
・合同会社解散及び清算人選任登記申請書(記載例:リンク)
記載方法は以下のとおりでした。
会社等法人番号:登記書類を確認し記入
商号:会社名を記入する
本店:会社の住所を記入する
登記の事由:「解散」と記入し「平成〇〇年〇月〇日清算人就任」と記載
登記すべき事項:「別紙のとおり」と記載する
日付:解散日を記入する
住所:清算人が住んでいる住所を記入する
清算人:清算人の氏名を記入する
届出印:会社の実印を捺印する
注意点は以下のとおり
住所を記入する際は、登記した際の内容通りに記入すること。
※漢数字や丁目番地やマンション名などもきちんと登記書類を出して確認しましょう
※内容が登記事項と異なっていると補正(訂正)指示が来る事があります
登記すべき事項は「別紙のとおり」以外にも、CD-Rのとおりや、オンラインシステムでの事前登録なども可能ですが、紙で提出する「別紙のとおり」を私はお勧めします。
※合同会社解散及び清算人選任登記申請書と割印が必要です
別紙の記載内容は以下のとおりです。
「解散」平成○年○月○日総社員の同意により解散
「社員に関する事項」
「資格」清算人
「住所」○県○市○町○丁目○番○号
「氏名」○○○○
「社員に関する事項」
「資格」清算人
「住所」○県○市○町○丁目○番○号
「氏名」○○株式会社
「職務執行者」
「住所」○県○市○町○丁目○番○号
「氏名」職務執行者 ○○○○
これをテキストファイルで作成し、印刷します。
正直「これって」と言う内容ですよね。
ただ必要な書類となりますので、作成ください。
清算人は誰にするか?と言う問題ですが、通常代表社員がそのまま会社の事情も分かっているため適任者だと思います。今回も知人が清算人となりました。
合同会社解散及び清算人選任登記申請書の2ページ目には「収入印紙」を貼る必要があります。
39,000円分購入し貼り付けてください。(収入印紙に割印は不要です)
どうでしょうか。
上記リンクにある記載例とおり作成すれば結構簡単です。
ただ、住所の漢数字や番地などを正確に記載するため、登記事項証明書を見ながら記載することをお勧めします。
こちらの書類と一緒に提出する必要があるのが以下の書類です。
・総社員の同意書(以下の内容)
※合同会社解散及び清算人選任登記申請書に記載あり(記載例:リンク)
解散決定書 当会社の解散に関し,社員全員の一致をもって次の事項を決定する。
1.当会社は,平成○年○月○日総社員の同意により解散するものとする。 上記のとおり決定し,社員全員記名押印する。
平成○年○月○日
○○合同会社
社員 ○○○○印
- 同 ○○ ○○ 印
- 同 ○○ ○○ 印
就任承諾書 私は,平成○○年○月○日,貴社の清算人に選任されたので,その就任を承諾します。
平成○年○月○日
○○合同会社 御中
○県○市○町○丁目○番○号 ○○○○ 印
全て、ワード文書へ上記記載例から張り付けて作成するのみです。
1時間もかからず、書類は完成しました。
押印は何の印を押すのか?が迷いどころですが、基本的にはこちらの3つの書類には個人の実印を押印します。(会社の実印は押印しません)
どうでしょうか?
今回作成した書類を以下のように綴じます。
・合同会社解散及び清算人選任登記申請書(1ページ目)
・合同会社解散及び清算人選任登記申請書(2ページ目)※収入印紙台紙ページ
・登記すべき事項の「別紙」
こちらの3枚をホチキスで留めます。
そして、1枚目と2枚目、2枚目と3枚目に割印を押します。
その他の以下3種類の書類は別途、クリップで留めて一緒に提出ください。
・総社員の同意書
・清算人の選任を証する書面
・就任承諾書
これで、完成です。
今回はここまでにさせていただきます。
この書類を、県法務局へ提出します。
支局では手続きが制限されていますので、電話でどこへ申請すべきかは確認ください。
遠方の場合は、郵送でも対応可能です。
郵送する場合は、書留などで送付するようにしてください。
次回は、「印鑑届出」の手続きについて記録をする予定です。
お楽しみに。
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